屋久島登山の服装と装備について
南の島、屋久島ですが標高差があるため服装には注意が必要です。
長い時間を外で過ごす場合にはきちんとした服装と装備が大切です。
重ね着し、脱いだり着たりして体温調節します。脱ぎ着しやすい服装がポイントです。
ご参考ください。
どんな服装がいいですか?
登山用品店やスポーツ用品店で扱っている動きやすい服装がいいです。速乾性に優れたものがおすすめです。
ジーンズなどの厚手のものや綿製品は濡れると乾きにくく、歩きにくくなりますので避けてください。登山用のズボン(ジャージ)などの動きやすい化繊製品をおすすめします。
冬季 12月、1月、2月、3月
12月に入ると宮之浦岳では初冠雪、1月2月平地の最低気温は6℃。年末年始に縄文杉へ行く方もいらっしゃいます。年によっては3月中旬まで縄文杉は雪景色。
- 長袖Tシャツ+フリース+動きやすい登山用ズボン+暖かいタイツ+手袋+帽子+雨具(全てを着用して雨具が着用できるように)
防寒用に薄手のダウンジャケット
※ユニクロのヒートテックは熱がこもり汗をかいてしまうので山登りなどのスポーツには使えません。
春・秋季 4月、5月・10月、11月
春と秋は気温の変化がとても激しい。いろいろ対応できるようにしておきたい。重ね着で体温調節、脱ぎ着しやすい服装がポイント
- 速乾性の半袖Tシャツ+長袖Tシャツ+フリース+動きやすい登山用ズボン+雨具
- 1泊2日の宿泊ツアーは夜が寒くなるので薄手のダウンジャケット、上下のアンダーウエア―(暖かいタイツ)、暖かい帽子
- カヤックツアーは山に登る服装にライフジャケットを着用
夏季 6月、7月、8月、9月
最高気温32℃前後、湿度は高い。都会と比べると避暑地かも。木陰に入れば涼しい。縄文杉や白谷では日焼けの心配はあまりない。水系ツアーでは日焼け対策が必要です。
- 半袖Tシャツ(防寒用に長袖シャツ)動きやすい登山用ズボン(短パンにcwxなどのタイツ)+雨具
- 1泊2日の宿泊ツアーは夜が肌寒くなるのでフリースもしくは薄手のダウンジャケット
- カヤックツアーは水着を着用の上に短パンTシャツというスタイルです。ライフジャケットも着用
※上記の服装は、大まかな目安です。日によって大きく変わることもございます。
ツアーの様子で屋久島服装のチェック
ブログ「ツアーの様子」でこれまでご参加いただいた方の服装が参考になると思います。
屋久島トレッキング服装と装備の参考に、ブログのサイドバーにあるアーカイブから希望の月を選べます。
ツアーの様子はこちらから
ブログツアーの様子
1年間を通しての標高別の気温もまとめています
白谷雲水峡、ヤクスギランド、縄文杉、里エリアの1年間気温もご参考ください。
ポイントは平地の平均気温~目的地の平均気温あたりをカバーする動いているときに快適な服装をお持ちください。山に登っている時で一番肌寒く(涼しく)なるのはお弁当を食べるときです。春先や秋冬は防寒用に持ってきていただいた薄手のダウンを着てお弁当を頂いています。行動中にダウンを着ることはあまりありません。
- 「山の気温」標高別
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平地での気象庁のデータをもとに(過去の気象データ 1981~2010)主な標高別の最高・最低・平均気温をまとめてみました。100mごとに0.6℃下げて計算してます。
里エリア平地での月別気温℃
| 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
最高 | 14.4 | 15.2 | 17.5 | 21.1 | 24.3 | 26.8 | 30.4 | 30.6 | 28.7 | 24.9 | 20.9 | 16.6 |
最低 | 8.7 | 9.1 | 11.1 | 14.2 | 17.3 | 20.7 | 23.7 | 24.2 | 22.6 | 19.0 | 14.9 | 10.6 |
平均 | 11.6 | 12.1 | 14.3 | 17.7 | 20.8 | 23.6 | 26.9 | 27.2 | 25.5 | 21.9 | 17.9 | 13.6 |
600m(白谷雲水峡)の月別気温℃
600m | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
最高 | 10.8 | 11.6 | 13.9 | 17.5 | 20.7 | 23.2 | 26.8 | 27.0 | 25.1 | 21.3 | 17.3 | 13.0 |
最低 | 5.1 | 5.5 | 7.5 | 10.6 | 13.7 | 17.1 | 20.1 | 20.6 | 19.0 | 15.4 | 11.3 | 7.0 |
平均 | 8.0 | 8.5 | 10.7 | 14.1 | 17.2 | 20.0 | 23.3 | 23.6 | 21.9 | 18.3 | 14.3 | 10.0 |
1000m(ヤクスギランド)の月別気温℃
1000m | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
最高 | 8.4 | 9.2 | 11.5 | 15.1 | 18.3 | 20.8 | 24.4 | 24.6 | 22.7 | 18.9 | 14.9 | 10.6 |
最低 | 2.7 | 3.1 | 5.1 | 8.2 | 11.3 | 14.7 | 17.7 | 18.2 | 16.6 | 13.0 | 8.9 | 4.6 |
平均 | 5.6 | 6.1 | 8.3 | 11.7 | 14.8 | 17.6 | 20.9 | 21.2 | 19.5 | 15.9 | 11.9 | 7.6 |
1300m(縄文杉)の月別気温℃
1300m | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
最高 | 6.6 | 7.4 | 9.7 | 13.3 | 16.5 | 19.0 | 22.6 | 22.8 | 20.9 | 17.1 | 13.1 | 8.8 |
最低 | 0.9 | 1.3 | 3.3 | 6.4 | 9.5 | 12.9 | 15.9 | 16.4 | 14.8 | 11.2 | 7.1 | 2.8 |
平均 | 3.8 | 4.3 | 6.5 | 9.9 | 13.0 | 15.8 | 19.1 | 19.4 | 17.7 | 14.1 | 10.1 | 5.8 |
どんな雨具がいいですか?
登山用品店で販売している登山用の雨具をお持ちください。
安価な(100円均一などの)雨具は避けてください。10分20分の行動ならさほど問題もありませんが、行動時間が長くなるとその差は大きくなり、100均の雨具はすぐに破れ使い物になりません。
ゴルフ用の着心地のいい雨具も避けてください。フードがついていないため長時間の使用には向いていません。襟元から雨がしみてきて寒い思いをしている方が多いです。ポンチョではなく登山用の上下別れたタイプの雨具をお持ちください。しっかりした雨具は楽しむために必要な装備です。またフードの下にキャップをかぶると雨が顔に当たらずに比較的快適に過ごせます。
靴はスニーカーでも大丈夫でしょうか?
スニーカーでも行けなくもないですが、登山に適した靴ではありません。
足首まで包んでくれるトレッ キングシューズがおすすめです。
新しく購入された場合は、よく履きならしてください。靴下もくるぶしまであるスポーツ用のものをお持ちください。
ヘッドライトは必要ですか?
季節によっては、スタートする時点でまだ暗い場合がございます。
下山が遅くなる可能性もございますので、必ずご用意ください。
両手を使えるヘッドライトが理想ですが、なければ、携帯用のライトでも大丈夫です。10月~3月の縄文杉ツアーでは日の出が遅いので必須アイテムです。
折りたたみ傘は必要ですか?
雨の日、昼のお弁当を食べるのに必要です。屋根のないところも多いです。
また歩きやすいところ(トロッコ道)では、雨具との併用も便利です。
飲み物はどれくらい持っていけばいいのでしょうか?
500mlを1本から2本持ってきてください。
普段より良く飲まれる方は、500mlを2本お持ちください。(特に夏場)
空になれば、沢で水を補給します。
装備について他に注意点はありますか?
5~6年経った登山靴では靴底がはがれるトラブルが頻繁にございます。
1度履いて近所を歩くといいと思います。チェックをお願いします。
靴底はがれの場合、装備の不備でツアーは引き返しとなることもございます。
ザックは、両肩で担げる物をご用意ください。日帰りは25L~30Lぐらい、1泊は40L~50Lをお持ち下さい。ザックカバーも有効です。
中身の防水もお忘れなく。貴重品やカメラ、着替えのTシャツ、薄手のダウンなどの防寒着は「ジップロック」に入れてお持ちください。
ストックがあると登り下りが少し楽になります。お持ちの際は、石突きにキャップをはめてください。石突きで木の根や木道をいためてしまいます。
1人1本お持ちください。2本のダブルストックは練習が必要です。初心者の方は荷物を少しでも軽くするために1本がおすすめです。
雨具を着用する場合は、登山用ズボンの上から雨具を着用します。暑くなった場合、雨具を脱げるようにしてください。
荷物は軽くが基本です。なるべく軽くするように心がけましょう。
屋久島の雨具や登山靴のレンタル店のご紹介です。
屋久島のレンタル店で雨具や登山靴のレンタルが可能です。(要予約)
雨具や登山靴、ザック、ザックカバー、ストック、ヘッドライトなど
買いそろえると大変なので、レンタルを利用して屋久島の山登りを楽しんでいる方は多いです。
その他の靴下や速乾性のTシャツ、登山用ズボンはスポーツ用品店やワークマンでそろえている方もいらっしゃいます。
綿製品は乾きにくいので化繊の速乾性の物でそろえてください。
※レンタル店に近い宿にお泊りの場合は歩いても大丈夫ですが、レンタル店から遠い宿にお泊りの場合はレンタカーがないと不便です。
ツアーの前日にはレンタル品を借りておくようにお願いします。ツアー当日はスタートが早くお店が開いていません。
宮之浦地区
- 屋久島観光センター 0997-42-0091 屋久島島内への宅配サービスあり
http://www.yksm-t.com/center/rental.html
- ナカガワスポーツ 0997-42-0341
http://yakushima-sp.com/
- やくしま屋 0997-42-1680 宮之浦周辺の宿・港までレンタルの宅配サービスあり
http://yakushimaya-rentalu.com/
空港前
- レンタルの山下 空港前店 080-2567-0352
https://yakushima-rental.com/
安房地区
- 山岳太郎ショップ 0997-49-7112
https://www.andes-k.co.jp/
- レンタルの山下 安房店 0997-46-4255
https://yakushima-rental.com/
ホテルで雨具や登山靴のレンタルを扱っているところもございます。
ホテルで登山用品の雨具や登山靴のレンタルが可能です。
ホテルに予約の際に一度お問い合わせください。
受け取りと返却の手間を考えるとホテルのレンタルは便利です。
- THE HOTEL YAKUSHIMA (旧シーサイドホテル)
- 田代別館
- 屋久島山荘
- サンカラホテル
- いわさきホテル